子どもと美術館⑤ 大塚国際美術館

大塚国際美術館 美術

コロナの休校期間に、家族で「びじゅチューン!」にハマった我が家は、その後、家族で美術館デビューをしました。びじゅチューンが好きな人目線で、おすすめ美術館をご紹介します。

今回は、大塚国際美術館です。

大塚国際美術館|徳島県鳴門市にある陶板名画美術館 (o-museum.or.jp)

子どもと一緒に行くおすすめポイント

  • 徳島県鳴門市にある、びじゅチューンコンサートでもお馴染みの美術館です。
  • 陶板で原寸大に再現された有名作品のオンパレードです。とにかく知っている作品がいっぱい!
  • 「システィーナ礼拝堂」や「秘儀の間」など、絵画だけでなくその空間ごと楽しめます
  • 古代の壁画から現代アートまで、原寸大に再現された作品と一緒に写真が撮れます。顔出しパネルでなりきりコーナーもありました。

家族旅行で行きました

びじゅチューンを好きになって以来、一度は訪れたいと思っていた大塚国際美術館に、2021年に家族で行ってきました。びじゅチューンで取り上げられた作品は海外の美術館に所蔵されているものも多く、なかなか本物の作品を見に行くことが叶いません。それが、原寸大の陶板で再現されている美術館があるなんて、どんな様子なのか、一度は行ってみなくては!!と思っていました。

美術館からほど近いこちらも念願のホテル「アオアヲ ナルト リゾート」に宿泊し、2日目の午前中に、バスで、いざ大塚国際美術館へ!

広~い館内は、正面玄関から入ると最初に地下3階に到着します。そこで、まず度肝を抜かれるのが、システィーナ・ホールです。壁画も天井画も見事で、うわ~っと圧倒されます。2018年の紅白歌合戦で米津玄師さんが歌った場所としても有名ですね。(システィーナ礼拝堂の壁画の一枚「アダムの創造」【猫の手もアダムの手も借りたい】)

礼拝堂や聖堂が続いた後のスペースには、最後の晩餐の顔出しパネルがあって、写真を撮りました。最後の晩餐は3人も顔が出せるようになっていました!顔出しパネルは他の階にもいくつかあって、面白いので全てで写真を撮りました。

大塚国際美術館では、絵画の展示だけではなく、システィーナ・ホールのように、古代遺跡や教会などの壁画を空間ごと再現する「環境展示」があります。大人も子どもも異空間に入り込んだ感覚を味わえます。赤い壁の「秘儀の間」に入った時には、覗いてはいけない世界に入ったようでドキドキしてしまいました。(古代ローマ、ポンペイの遺跡の一部「秘儀の間」の壁画、【ひそひそと秘儀の間で】)

地下3階から地上2階まで、鑑賞ルートの総距離が約4キロもある美術館です。絵画作品は、古代から現代まで時代順に並べてあり、順路に従って進むと美術の歴史が分かるようになっていました。

中世はひたすらキリスト教の絵画が続きました。「わが唯一の望みの」タピスリー(【貴婦人でごめユニコーン】)を見たら、地下2階に上がって、いよいよルネサンス期とバロック期の作品!!知っている作品オンパレードゾーンの始まりです。ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」(【委員長はヴィーナス】)、ベラスケスの「ラス・メニーナス」(【ラス・メニーナス、開演前】)などびじゅチューンのモデルになった作品やそもそも超有名な作品も沢山あるので、気になった作品の前で記念撮影していたら、それだけでかなり時間がかかりました。フェルメールの作品を集めたフェルメールギャラリーを抜けて、屋外展示のモネの「大睡蓮」(【睡蓮ノート】)を見て、気がづけばお昼を過ぎていました。一旦ホテルに戻って、昼食を食べてから出直すことにしました。

※当日に限り、申し出れば再入場可能です。

ホテルで昼食を食べて、再度美術館へ

昼食後は地下1階から見学しました。この階も有名作品が続きます。ゴッホの「ヒマワリ」(【ひまわりがお掃除しちゃうわよ】)は7つも飾られていて、ゴッホのヒマワリコーナーになっていました。子ども達は、それぞれに違うヒマワリの中から、コレが好き、と選んで写真を撮っていました。

ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」(【民衆を温泉に導く自由の女神】)、ドガの「カフェにて」(【エスパーカフェ】)、スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」(【月曜日モンスター】)など有名作品がどんどん続いて、ちょっと興奮状態になってきます。

あと、沢山のびじゅチューンのモデルになった作品を見て、よくこの絵からあの歌を作ったよね、井上涼さんは本当に天才だね、としみじみ感じました。

子ども達は、ムンクの「叫び」(【ムンクの叫びラーメン】)の前で、ムンクと同じポーズを取りながら写真撮影をしたりしていましたが、さすがに鑑賞コースの終わりの現代アートのあたりになってくると、もう疲れて親子ともぐったりしてきました。それでも、これだけははずせないと思って、ピカソの大きな「ゲルニカ」を子ども達に見せましたが、大きい絵だね、馬いる~!くらいの反応だったので、ちょっとがっかりしました。

大塚国際美術館を見て回るのは丸一日かかります。我が家のように写真を撮りすぎると、現代アートの頃にはもう、、いつ終わり?そろそろ?みたいになってしまうので、写真はほどほどに(笑)。美術の歴史の大きな流れを感じたり、テーマごとの展示を楽しんでみてください。

後日談「秋のリズム」

旅行後、ほどなく、びじゅチューンの新作「葉が地に着くその前に」がテレビで放送されました。

それを見た次女が、「このあいだ美術館で見たね!」と一言。え????あったっけ????と思った私。現代アートのコーナーは確かに見たけど、本当にその作品???とか思って展示作品リストの紙を確認したら、ゲルニカのすぐ上の欄にポロック、ジャクソン「秋のリズム:No.30」と書いてありました。

しかも、後でスマホを見たら、作品の前で写真も撮っていました。。エー(><)全然覚えていない。。

子ども達は、1日で約1000点の作品を見て、しかも写真の被写体にもなっていたので、絵はろくに見てないだろうと思っていたけれど、見ていなかったのは私の方でした。。子どもって見ていないようで、ちゃんと見ているのかも。もしかしたら、私が思っている以上に、美術館で作品を見た、何か感じた記憶は子ども達の中に残っているのかもしれないと思った出来事でした。