子どもと美術館⑪出光美術館

美術

9月の祝日に、小4の次女と一緒に、

丸の内の帝劇ビル9階にある「出光美術館」(いでみつびじゅつかん)に初めて行ってきました。

出光美術館 (idemitsu-museum.or.jp)

2024年10月20日(日)まで、

「出光美術館の軌跡 ここから、さきへIV 物、ものを呼ぶ─伴大納言絵巻から若冲へ」

の展覧会を開催しています。

一般料金は1,200円、中学生以下は無料です。

日時指定予約の必要は無かったので、当日窓口で、少しだけ並んでチケットを購入しました。

音声ガイドや子供用リーフレットは無し。

展示作品一覧の紙をもらって鑑賞開始です。

鳥獣花木図屏風

会場に入るとすぐに、一番のお目当て 若冲の「鳥獣花木図屏風」がお出迎えです。

色鮮やかで、獣尽くし、鳥尽くし、面白い!!こんなところにあんな動物が!!!

人が沢山いるので、一度に全体を見ることはできませんが、近づいたり離れたりしながら、ウロウロして鑑賞しました。

この「鳥獣花木図屏風」、びじゅチューンの「樹花鳥獣図屏風事件」でお馴染みの「樹花鳥獣図屏風」にとってもよく似ていて、つい先日まで、静岡県立美術館から貸し出されているのかと勘違いしていました。

よく似ていますが、「鳥獣花木図屏風」は別物で、出光美術館が所蔵しているものなんですね!

書き方は同じ「升目描き」。

その細かさに驚きます。

右隻と左隻、合わせて幅7メートル強の作品の中に、不思議でワクワクするような世界があります。

大きな象はもちろん存在感がありますが、鳳凰は他の動物達を圧倒する存在感です。流石!

十二ヵ月花鳥図

続いては、酒井抱一の作品「十二ヵ月花鳥図」「十二ヵ月花鳥図貼付屏風」です。

植物と鳥の組み合わせによって月ごとの情趣を表す作品は、美しいカレンダーを見ているよう。

思わず自分の誕生月をチェックします。

「十二ヵ月花鳥図」と「十二ヵ月花鳥図貼付屏風」の各月のモチーフの比較表があって、2つがほぼ同じような絵柄の月もあれば、構図からモチーフから全く違う月もあります。

モチーフの比較表を眺めるのも楽しかったです。

5月生まれの娘は、5月のモチーフに「燕子花(かきつばた)」があるのを見て喜んでいました(^^)

燕子花、桜、椿、菜の花、牡丹、薔薇、紫陽花、向日葵、朝顔、芙蓉、菊、梅などの花と、鶯、雲雀(ひばり)、燕、蜜蜂、鴫(しぎ)、蜻蛉、四十雀(しじゅうがら)、烏、白鷺、鴛鴦(おしどり)などの鳥たち。

四季がある、十二の月の素晴らしさを改めて感じました。

俳句でも作ってみようかしら(笑)

酒井抱一の「風神雷神図屏風」も展示されていました。

お馴染みの風神雷神ですが、ド迫力という感じより、案外さっぱりした印象を受けました。

屏風大好きです。ダイナミックでその世界に浸りやすいので。

俵屋宗達の「風神雷神図屏風」は、びじゅチューンで「風神雷神図屏風デート」になっていますね!

百人一首の歌人たち

今回、気になる展示は色々あったのですが、娘が割とじっと見ていたのが、

紀貫之や藤原定家の書、三十六歌仙絵として描かれた柿本人麻呂や僧正遍照の人物画です。

一昨年くらいから、時々、次女と百人一首をしています。

あと、今の大河ドラマ「光る君へ」の影響で、次女は平安時代にかなり興味津々です。

いつもは素通りしそうなところも割とゆっくり鑑賞できた気がします。

ミュージアムショップ

展示室から出ると、大きな窓の前に休憩スペースがあり、無料でお茶やお水が飲めるようになっています。窓からは皇居がよく見えて、とても良い眺めです。

陶片室、ルオーの作品の展示室、お茶室などの展示も見ることが出来ます。

ミュージアムショップにももちろん行きましたよ。

鳥獣花木図屏風のグッズが欲しい!

獣と鳥達をそれぞれじっくり見ることができるグッズとかないかしら。。

あと、娘は仙厓さんが気に入ったので、仙厓さんのグッズもほしい。

ほっこりとしたかわいい感じが娘の好みです。

ちなみに、今回の展示では、仙厓さんの鶴「双鶴画賛」を見ることが出来ました。

仙厓さんの絵には娘も私も見覚えがありました。

以前行った府中市美術館の「動物の絵展」で見ているはず。

結局、購入したのは

伊藤若冲 鳥獣花木図屏風カード (17分の1サイズ)440円・・上の写真

長クリアファイル 鳥獣花木図屏風     420円・・・・下の写真左側上

図録「Ⅳ 物、ものを呼ぶ」    2,500円・・・・・下の写真右側上

「しりとり日本美術」       1,000円 ・・・下の写真下側    

でした。

帰宅してから

今回の展覧会では、鳥獣花木図屏風をすっかり気に入ってしまって、実際に何の動物がいるのかを娘とゆっくりチェックしたくて、ミニ屏風と図録を購入しました。

家で娘と一緒に、図録の後ろの「作品図解」に、①ニホンザル、②海馬・・・とか記載されています。リスだと思っていた動物がムササビだったり、海馬が空想上のものだったり、読み合わせていくだけでも楽しかったです。

ただ、ミニ屏風のサイズが小さいのですよ!あと一回り大きかったらよく見えるのですが(涙)

図録の写真も綴じ込みにして、大きな写真を載せてほしかったです。

でも素敵な図録ですよ(^^)

「しりとり日本美術」は、出光美術館で過去に開催された展覧会の冊子だったようです。

娘が「これ、欲しい!」と言うので購入。読みやすいです。

仙厓さんの作品も「動物の絵展」の図録で確認しました。

「犬図」でした。かわいい!

ついでに、びじゅチューン!DVDBOOK(1)で「風神雷神図屏風デート」「樹花鳥獣図屏風事件」も確認。どちらも初期の作品だったのですね。

帰宅後も楽しめる展覧会でした☆彡