コロナの休校期間に、家族で「びじゅチューン!」にハマった我が家は、その後、家族で美術館デビューをしました。びじゅチューンが好きな人目線で、おすすめ美術館をご紹介します。
今回は、東京都の府中市美術館です。
子どもと一緒に行くおすすめポイント
- 江戸時代の絵画の企画展が充実しています。
- 夏休みの子供向け企画展やワークショップ、アーティストの制作プロセスが見られる公開制作など子どもが関心を持ちそうなイベント、展示があります。
- 都立府中の森公園の中にあります。遊具広場やじゃぶじゃぶ池もある広い公園です。美術館の前後を公園で遊ぶのも楽しそうです。
20周年記念展は豪華でした
2021年秋、次女(当時小学1年生)と2人で、府中市美術館開館20周年記念「動物の絵 日本とヨーロッパ ふしぎ・かわいい・へそまがり」展へ行きました。
びじゅチューンがきっかけで、大好きになった画家に伊藤若冲がいます。(「樹花鳥獣図屏風」【樹花鳥獣図屏風事件】)
そして、伊藤若冲が紹介されている本を図書館で沢山借りて、子ども達と見る中で、「河豚と蛙の相撲図」という絵をすっかり気に入ってしまいました。
その絵があるのは京都国立博物館です。いつか見に行きたいね、と次女と言っていましたが、なんとその絵がこの展覧会(後期)で見られるのです!京都国立博物館(キョーハク)からは、キョーハクの公式キャラクター「トラりん」のモデルにもなっている尾形光琳の「竹虎図」も来て、12日間限定公開されるので、その期間に合わせて行くことにしました。
京都国立博物館公式キャラクター トラりん (kyohaku.go.jp)
また、この展覧会では、伊藤若冲の絵は、MIHO MUSEUM所蔵の「象と鯨図屏風」も見ることが出来ます。ただし、こちらは展覧会前期の公開です。見たかった作品が沢山ある展覧会!!あ~、前期も後期も見に行きたい!!
「動物の絵」展 前期と後期2回行きました
学校の休業日に、子ども達を誘ってみましたが、長女はつれない返事(涙)。思春期に入った長女は美術館への誘いになかなか乗ってくれないので、次女とふたりで行くことになりました。でも、夕方の習い事までには帰ってこなくてはなりません。。結構忙しいです。
前期も後期も電車で府中駅まで行き、駅から美術館行きの路線バスに乗りました。次女の希望で、初めて音声ガイドを借りました。20作品ほどの解説を聞くことができて、100点超の作品を効率良く見て回るのに(本当はゆっくり見たかったけれど)、音声ガイドを借りたのは正解でした。
「動物の絵」展なだけあって、とにかく動物の絵が沢山!西洋の動物の絵との違いも感じました。日本の動物の絵、特に江戸時代の絵のかわいらしさには心奪われますね。
円山応挙の「狗子図」の子犬はかわいすぎます。以前、東京国立博物館のミュージアムショップで、長女が応挙の子犬が付いているハンドタオルを買いましたが、応挙の子犬はかわいいので、他にも文房具やTシャツなどグッズが色々売っていた記憶があります。びじゅチューンでは、子犬ではなく、応挙の「幽霊図」が取り上げられています。描く絵の幅の広さがまた魅力ですね。
今回の展覧会で初めて出会ったのが、徳川家光の動物画です。ちょうど親子で日本史にも興味があったので、え〜、家光が描いたの~!!と驚きました。将軍が描いた絵とは思えない、親しみやすくて素朴な愛らしさがあります。下の展覧会特設サイト(公式)からぜひご覧になってください。
前期の展示を見終わった後、小さな物販コーナーで、次女が欲しいというので、徳川家光の「兎図」がプリントされたトートバッグと今回の展覧会の図録を買いました。図録を購入したのは初めてです!次女が後期も一緒に来てくれるというので、それなら買いましょう、と(笑)。かわいい作品や見ているだけでホッコリする作品が多くて、購入した後でも見返しそうだなと思ったのも購入の決め手になりました。実際、その後も家で時々見ています。
展覧会特設サイト:府中市美術館 開館20周年記念 動物の絵 日本とヨーロッパ ふしぎ・かわいい・へそまがり (fam-exhibition.com)
図録:動物の絵 日本とヨーロッパ ふしぎ・かわいい・へそまがり [ 府中市美術館 ]
後期はキョーハクのトラりんを見ることができる期間中に、次女と一緒に行ける日をどうにか調整して行きました。美術館滞在は1時間弱。前回訪れた時に、美術館の他の部屋も覗いてみたいねと言っていたのですが、時間的余裕が全然ありませんでした(涙)。
後期も音声ガイドを借りて、受付で後期に展示替えになった作品を教えていただき、その作品(約10作品)とお目当ての作品を中心に見て回り、どうにか時間内に回り切りました。念願の「河豚と蛙の相撲図」も見ることができて、大満足でした。
作品選びや展示の仕方を工夫されているからか、大人も子どもも飽きることなく楽しんで見られ、(うちは飽きるほどの時間はありませんでしたが)強行軍でも、頑張って2回行くだけの価値は絶対ある展覧会でした。
府中市美術館の展覧会
府中市美術館では、2007年と2015年にも日本の動物の絵をテーマとした展覧会を開催しています。展覧会でとり上げる時代の中心となるのは、やはり江戸時代だそうです。
毎年春には企画展「春の江戸絵画まつり」が開催されています。
府中市美術館には、アーティストの作品制作を実際に見られる公開制作室があったり、アートスタジオのイベントに参加できたり、夏休みには企画展「夏休みチャレンジ アートのたねを見つけよう!」が開催されたり、子どもが楽しく美術に触れることができる企画や工夫にあふれています。
美術館の周りは広々とした公園だし、いいなあ。近くに住みたくなっちゃう。
びじゅチューン好き目線では、今年の9月23日から開催される「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」も気になります。まだ、本物を見たことがないウィリアム・モリスの「いちご泥棒」(【いちご泥棒大脱走】)を見てみたいです。「いちご泥棒」以外のアーツ・アンド・クラフツ運動の作品にも興味があります。
今度は美術館&公園遊びでゆっくり訪れたいです。