幼稚園受験を選択しました

子どもの学校選び、いつ受験をするかは悩ましい問題ですよね。

我が家の場合は、幼稚園受験を選択しました。いわゆるお受験です。

今から約7年前、長女が4歳の時に、幼稚園→小学校→中学・高校までエスカレーターの東京都内の私立の女子校を受験しました。長女は今、その学校の6年生です。

我が家の場合、私と夫は似たような私大文系卒ですが、私は高校まで公立育ち(高校・大学受験を経験)、夫はずっと私立育ちです(小・中・大学受験を経験)。

私は公立が普通という環境で育ち、夫は私立が普通と思って育ったようです。

なぜ幼稚園受験をしたのか

きっかけは、長女が3歳になった頃、近所に「チャイルドアイズ」という知育・受験対策の幼児教室が出来て、話を聞きに行ったことです。

夫は自分の経験から、中学受験が大変(辛い思い出)だったようで、中学受験を避けるために、子どもには小学校受験をさせたいと考えていました。

小学校受験のイメージが浮かばなかった私は、夫に促されて、小学校受験の話をチャイルドアイズに聞きに行きました。

そこでお勧めされたのが、幼稚園受験でした。

小・中・高一貫校の場合、幼稚園受験で合格できれば、その後、小・中・高までエスカレーターで、一貫教育を受けることができます。大学まで一貫の学校もありますよね。

幼稚園からとなると、対象となる学校は多くはありませんが、小学校受験と比べて子どもの負担が軽いのが魅力です。

何校か幼稚園の説明会へ行く中で、夫と私2人ともが行かせたいと幼稚園が見つかったので、その園だけを受験することにしました。

受験までの準備

チャイルドアイズで知育のクラスを週1回グループで受け、プラスで受験する幼稚園にターゲットを絞った受験クラスも受講しました。この受験クラス担当の先生が本当に良い先生でした。

親子ともよく見てくださって、優しく、厳しく指導してくださいました。願書の採点や面接の練習でも本当にお世話になりました。我が家が姉妹ともに無事合格したのはこの先生のお陰です。

幼稚園受験は、子どもが幼いので、ほぼ親の受験と言っていいと思います。

学校の方針を理解しているか、そしてそれが家庭の教育方針とどう合致しているのかを、願書でも面接でも丁寧に説明できることが重要だと思います。

メリットとデメリット

幼稚園受験のメリット

時間的な余裕

幼稚園入学後は大学入試まで受験が無いので、子どもの成長や勉強の成果を長い目で見ることができます。時間の余裕は、見守る親の心の余裕につながります。

夫婦で教育方針を話し合える

早い時期に、夫婦で子どもの教育について考えたり、とことん意見を言い合ったりすることができました。これは合否に関わらず重要ですよね!

良くも悪くもお互いの人間性や価値観もよく分かったりして(笑)。

子どもの負担が少ない

ペーパー試験が無かったので、あまり子どもに負担をかけずに受験できました。知育教室へは楽しく通っていました。ただ、受験クラスでは、面接の際にはまっすぐ立って受け答えができるよう練習したりして、ちょっと緊張感はありました。

学校の人間関係が穏やか

学校のママ友関係が大変だろうと思っていたのですが、さっぱりしていてお付き合いしやすく、困った時にはすぐに気づいて助けてくださる方が多いです。幼稚園、小学校から高校までの長いお付き合いになるので、お互い親切にしようという意識があります。

幼稚園受験のデメリット

①幼稚園から高校まで私立なので、授業料が高い

②学校選びに子どもの意見が入っていない

まだ子どもが幼いので、学校選びが親の独断で行われます。本当はこういう学校に行きたかった、というのもきっとありますよね。

学校が合わなかった場合が辛すぎる

入ってみたものの親が違和感を感じる、子どもが合わないと感じるなどの場合は、我慢するには期間が長すぎます。その場合は早めに判断して、学校を変えるしかないですね。

自然に環境が変わるタイミングは無いので、これからも子どもの様子を気をつけて見ていこうと思います。

多様性のない環境

どうしても似通った雰囲気の家庭が多く集まることになります。その点は、世の中の多様性の流れに逆行しているかもしれません。学校以外での経験を通じて、子どもの視野を広げる必要性を感じます。

今思うこと

幼稚園受験をして本当に良かったかどうか、その結論はまだ出ていません。

でも、今のところは幼稚園受験して良かったと思っています。

一番大きいのは私自身の心の余裕です。

もし、小学校受験や中学校受験を選択していたら、成長のペースがゆっくりめな長女を追い詰めていたかもしれません。

次の受験まではまだまだ時間がある。そう思うことで、未熟者の私でも、子どもの成長を焦らずに待つ、見守ることができている気がします。

そして、家族の時間が充実したと思います。

子どもの気持ちが一番家族に向かっているであろう幼稚園・小学校時代に、受験から離れて子どもの興味のあることを見つけたり、家族で一緒に過ごせたことは、親にとっても子どもにとっても幸せな記憶として心に残るのではないかと思います。

我が家は幼稚園受験でしたが、受験のタイミングは人それぞれです!!小学校、中学校、高校、大学・・どのタイミングの受験でも、親の関わり方や取り組み方次第で、子どもの大きな成長につながると思っています(^^)