子どもと美術館⑨皇居三の丸尚蔵館

美術

5月最終週の平日、次女の休校日に、以前からチェックしていた皇居三の丸尚蔵館へ行ってきました。

皇居三の丸尚蔵館 The Museum of the Imperial Collections, Sannomaru Shozokan (nich.go.jp)

三の丸尚蔵館では、2023年11月3日~2024年6月23日まで、「開館記念展 皇室のみやびー受け継ぐ美ー」が開催されています。

三の丸尚蔵館へGO

その日は朝から雨で、休校日の娘は朝起きてからずっとテレビに夢中。。このままでは大切な平日休校日がテレビ鑑賞で終わってしまう・・・今日行くしかない!と思って、「唐獅子図屛風を見に行こう!お母さん行きたいの!お昼好きなもの食べていいから。」と半ば強引に美術館行きを決行したのでした。

大急ぎでインターネット時間帯別予約を確認し、11時半からの枠のチケットを購入してから、三の丸尚蔵館へ向かいました。

大人は1000円、小学生の娘は無料でした。

地下鉄の大手町駅の皇居方面出口からすぐの大手門へ向かいます。

警備の方にモバイルチケットを提示して皇居東御苑に入りました。

初めての三の丸尚蔵館

館内の展示室入口の手前にあったロッカーに荷物を入れて準備OK。

娘には、入口では「しょうぞうかんでこれみっけ!」という子供用のシートが手渡されました。

三の丸尚蔵館で「はな」「ひと」「まる」「じぐざぐ」「どうぶつ」「ひしがた」「とり」「やま」を見つけて、見つけたらシートに穴をあけるというものです。

私としてはもう少し難しめの作品解説の少し易しい版(大人が読んでも面白いようなもの)を期待してしまったのですが、娘は娘できちんとチェックして穴をあけて楽しんでいました。マル(^^)

三の丸尚蔵館の展示室は2つだけで、第4期の展示数は約14件(26点)なので、娘も全然疲れることなく短時間(30分ほど)で鑑賞できました。

私はもっとゆっくり見たかったのですが。。

今回、音声ガイドの貸し出しは無く、また、ほとんどの作品がカメラ撮影OKだったので、スマホを片手に鑑賞している人が多かったです。

少人数グループで少しお喋りしながらリラックスして鑑賞している方が多い感じでした。

館内に外国の方もいらっしゃるかと思ったのですが、予約が必要だからか、私が行った回には全然おらず、日本の年配の方が多かったです。平日昼間なので、学生らしき人はうちの娘くらいでした。

「唐獅子図屛風」と「動植綵絵」

今回の開館記念展、伊藤若冲好きの私としては、「動植綵絵」が第1期と第4期の2回に分かれるので、どちらへ行くか迷ったのですが、「国宝 唐獅子図屏風」も見られる第4期に見に行くことにしました。

どちらも行ければいいのですが、最近美術館へ行きたがらなくなった娘を誘うには、いくつかお目当ての展示がないと難しいです!

ちなみに、「唐獅子図屛風」と「動植綵絵」は、娘にとってはどちらも「びじゅチューン」で馴染みの作品

「唐獅子図屛風」・・・アイネクライネ唐獅子ムジーク

「動植綵絵」・・・・動植綵絵で迷子です

なので、第4期に決定!

びじゅチューンで紹介された作品は、娘だけでなく、私も愛着を感じているので実物を鑑賞するのが楽しいです。娘と一緒ならなおさらです。

「唐獅子図屛風」はその大きさにまず驚きました!!屏風は実物を見ると迫力が違うので、やはり実物がいいなあと思います。

お馴染みの狩野永徳の右隻のお隣に、ちょっとユーモラスな狩野常信の左隻も展示されていました。迫力!

「動植綵絵」は、本当に繊細!!ジーっと見ていたいけれど、人の流れもあるし、娘にせっつかれるし、、もっとゆっくり見たいですね。

娘はタコが好きなので、「諸魚図」がお気に入りです。

びじゅチューンでもお魚さん達が活躍しますね。

他にも素敵な作品が沢山ありました。私は、酒井抱一の「花鳥十二ヶ月図」や横山大観の「朝陽霊峰」も好きです。

ミュージアムショップ

三の丸尚蔵館を出てすぐ前のあたりに売店があります。

菊花紋の皇室グッズやアイスクリームなども売っていたのですが、そこで、今回の展示の図録や絵葉書も売っていました。

菊花紋のコンパクトミラーとかも色がきれいでかわいくて心惹かれました。

でも、まずは今回の展示グッズを!ということで、娘は早速、動植綵絵のタコの栞をゲット!(なんと200円)(もちろん、動植綵絵の他の絵柄もありました)

そこから先が長かった、、動植綵絵全30幅の絵葉書か、図録か、クリアファイルか。。。

どれも割とお手頃で。。。

結局散々迷った挙句、娘は正倉院宝物館のクリアファイル2枚に決定。

動植綵絵30幅のものは買わないというので、代わりに私が動植綵絵のクリアファイル(600円)を買いました。

クリアファイルばかりですね。。。

でも、全30幅のすべてが載っているのですよ!すごい!!

細密なので、目を凝らさないといけないですけどね。。

30幅の絵が載っていて600円はかなりお買い得な気がします。

30幅(30枚)の絵葉書セットも買ってくればよかった。(確か1500円くらいだったと思います)

次女とは、1月に松林図を見にトーハクに行って以来、今年2回目の美術館でした。

帰宅してから、ふたりで、「動植綵絵で迷子です」の動画を見ながら、この魚いたよね~!と盛り上がりました。

なんだかんだ楽しんでくれたようで良かったです。

三の丸尚蔵館、アクセス良くお手頃でおすすめです。