子どもと美術館② 静嘉堂文庫美術館

コロナの休校期間に、家族で「びじゅチューン!」にハマった我が家は、その後、家族で美術館デビューをしました。びじゅチューンが好きな人目線で、おすすめ美術館をご紹介します。

今回は、静嘉堂せいかどう文庫美術館です。

子どもと一緒に行くおすすめポイント

  • 電車のアクセスがいい(移転後は東京駅丸の内口から徒歩5分)
  • 展示数が多すぎない(子どもも飽きずに鑑賞できると思います)
  • 曜変天目がある(不思議な魅力のある茶碗。展示している時期に行ってください)

移転前に行きました(世田谷区岡本)

移転前の静嘉堂文庫美術館は、閑静な住宅街に位置していて、正門から木立をぬけて小高い丘を上がった先にありました。

まず、静嘉堂文庫美術館に行こうと思ったのは、

国宝 曜変天目(稲葉天目)があるからです。見てみたい!

あと、東京都内なので近かったから。。行きやすさも大事。。

2020年8月、「美の競演-静嘉堂の名宝ー」の展示を見に行きました。その時は、展示室2室に約50点の作品が展示されていました。展示室にいた時間は30〜40分程度でしょうか。

子ども達は、お目当ての曜変天目を見た後は、動物がモチーフになっている香炉や遊魚図を鑑賞していました。私も(多分)子ども達も、びじゅチューンの知識がベースの「ただただ楽しむ鑑賞」なのですが、想像より小さいとか大きいとか、そんなことを感じるだけでもとても記憶に残るので、本物を見るのは面白いなあと思います。

曜変天目は期待通りのキラキラ感でした。びじゅチューン好きなら、曜変天目ディスコの音楽が頭の中に流れてきて楽しい気分になると思います。

曜変天目は、徳川家三代将軍家光が、嫁ぎ先の稲葉家を離れて彼の乳母となった春日局に下賜したものなんて知ると、ちょっと日本史の世界にも入ったようでドキドキしますね。曜変天目は見ていて、ドキドキワクワクする不思議な茶碗です。

隣に展示してあった「油滴天目」も、黒い茶碗の無数の光を見つめるうちに別世界へ行くようで、しばらく見入ってしまいました。

他にも茶道具が多く展示されていました。最近、日本史にも興味を持つようになったので、「大名物」とか書かれていると、「ほお~、これが大名物か」と思って、説明文を読んで歴史上の人物達を想像しながら楽しみました。

屏風も展示されていました。屏風は美術館で実際に見るととても迫力があるので好きです。その時は、酒井抱一の「波図屏風」が印象に残りました。

展示室を出た後は、ミュージアムショップに立ち寄りました。それぞれの美術館のオリジナルグッズのチェックは欠かせません。その日は「波図屏風」モチーフのチケットホルダーを自分用に買いました。

美術館を出て、敷地内の庭園遊歩道を散策しました。なんだか避暑地の別荘に来たような気分でした。別世界!

2020年10月に移転オープン

静嘉堂文庫美術館は、2022年10月1日に、東京丸の内の明治生命館に移転オープンします。東京駅から徒歩5分なので、電車で行きやすくなりそうです。明治生命館の建物も素敵ですね。

静嘉堂文庫美術館 (seikado.or.jp)

まだ曜変天目を見ていなかったら、ぜひ一度本物を見てみてください。大人も子どもも気分が上がること請け合いです(^^)。私もまた気分を上げに行きたい!デートにも良いですね。

「曜変天目ディスコ」は びじゅチューン! DVD BOOK 3 [ (趣味/教養) ] に収録されています。